3文字のアルファベットの並びっていっぱいありますね。
時と場合によって意味も変わってくることがあるし、なんだかわかりにくい・・・
でも、それが何の略字なのかを思い出せば、その意味がわかってきます。
OMSは「order management system」の略で、そのまま訳せば、受注 管理 システムということになります。
では、OMSとそれが利用されるEC業務について、もう少し具体的に考えてみましょう。
目次
1.OMSって何?
「OMS」すなわち「受注管理システム」は、複数のチャネルからの受注から出荷までを一元管理し、受注処理業務を効率化することができるシステムです。多くの場合、複数のECサイトからの受注を一元管理するための仕組みとして利用されています。
あれ?ECって何の略でしたっけ? そんなの当たり前、知っているという方には申し訳ないですが、一応確認しておくと「Electronic Commerce」日本語に訳した場合は「電子商取引」となります。通常は、ネット通販、ネットショップでの商取引ということになります。つまり「ECサイト」とはインターネット上で商品を販売しているサイトのことです。
2.OMSが必要とされる理由
近年は販売環境の変化によって、オンラインでの販売チャネルが一般的になって来ました。全く新しくECのみに出店することもありますし、実際の店舗のみで販売していた業者が、新たにECに参入することも増えています。より多くのビジネスチャンスが生まれますから、当然のことと言えるでしょう。
しかし、今までの基幹システムや販売管理システムは、実際の店舗(オフライン)での販売の管理を想定した作りになっています。そのため、オンラインでの販売を一緒に管理しようとしても対応できない案件が増えてきました。
そこで、OMSが必要になってきたのです。
3.ECサイトでの販売の特徴
ここで、ECサイトでの販売の特徴を再確認しておきましょう。
まず、24時間常に販売できる状態になっていることが大きな特徴です。
購入は夜中でも可能になり、在庫が常に動いています。
また、ECサイトには一見さんが多いことも特徴です。通常の店舗では、近所の方が買い物に来るということが多いですが、ECでは日本全国だけでなく、海外からの購入者もいるかもしれません。
決済方法も様々で、カード決済、銀行振込、後払い決済、電子マネー決済・・・さらには、ポイントによる支払などもあります。
ここまでECの特徴を見ただけでも、今までの販売管理では管理がしきれないということがお判りでしょう。
受注管理、顧客管理、商品管理、在庫管理、決済管理など、新たに対応しなければならないことがたくさんあります。
4.ECサイトにもいろいろある
ECサイトは、大きく分けてモール型と自社サイト型(本店)があります。
モール型では、例えば、楽天市場、Amazonマーケットプレイス、Yahoo!ショッピング、auPAYマーケットなどがあります。実店舗でもショッピングモールに出店するのと同じように、店子として店舗を持つ感じですね。
一方、自社サイトを開設する場合は、makeshop、futureshop、EストアーショップサーブといったASPタイプのシステムを利用して出店する方法や、完全オリジナルで開発会社に店舗構築を依頼する方法もあります。こちらは、独立したお店を持つ感じです。
では、どこに出店すればよいのでしょうか・・・?
まず先に、購入者の立場に立って考えてみましょう。商品を検索したり、SNSでおすすめの商品を見たりすると思いますが、やっぱり、できるだけポイントを貯めたいと考える場合が多くないですか?実際、ECモールではポイント付与による囲い込みを行っていますので、お客様は特定のモールで購入される傾向があります。
そのため、せっかくECサイトを開設しても、1か所だけではお客様との接点が持てないという可能性もあります。
一方、実際の支店を出店するのに比較すれば、ECサイトへの出店は手間もお金もかかりません。
ですので、ECをやるなら当然、複数店舗に出店する方がメリットが出てきます。
5.複数ECサイトを持つ場合
一般的に、ECサイトへの出品や受注を管理するのは、そのECサイトの管理画面にログインして行います。
商品の情報を登録するのはもちろん、注文に対してメールを送ったり、出荷の作業を行います。
複数店舗を持つと、それぞれの店舗の管理画面にログインして、それぞれ処理することになりますが、それって・・・結構メンドウな気がしますね。面倒なだけではなく、せっかく売り上げが上がっても、管理コストが増えて、利益につながらないという結果になりかねません。
OMSは、複数のECサイトの受注をまとめて管理できるシステムです。それぞれの管理画面に毎回ログインする必要が無く、OMSの1画面で複数ECサイトの注文を処理することができるのです。
これはもう、使うしかないですね!
省力化できるだけでなく、お客様からの問い合わせにも素早く対応することができ、受注処理のミスも軽減することが可能になります。
6.基幹システムとの連携
特にOMSを利用しなくても、今まで利用してきた自社の基幹システムや販売管理システムを改修すれば、もちろんOMSと同様の機能を得ることができます。
しかし、EC業界は常に進化を続けており、そのスピードは目を見張るものがあります。ECサイト側から受注情報を取得するためには、APIやCSVで連携することになりますが、ECサイト側が変化する度に、自社システムの連携部分を改修する必要が出てきます。さらに複数ECサイトの変化に対応するとなると、かなりのコスト高に・・・。
OMSを利用する場合、確かに利用料金は必要になりまが、ECサイトとの連携部分はOMSが対応して維持してくれるので、基幹システム側の大幅な改修は不要になります。
OMSは、サブスクでの料金体系が多いため、何かある毎に大きな出費がかさむという可能性は低くなります。
OMSと自社の基幹システム等との連携さえしっかり確保しておけば安心ですね。
7.OMSの選び方
さて、ここからはOMSの選び方を考えてみます。
OMSと言っても様々なものがあります。それぞれ得意としている機能が異なりますので、まずは、情報を集めて自分のお店の運用に合ったものを選びましょう。
- ECを始めたばかり
→設定が簡単で導入しやすく、見た目がわかりやすい
→サポートが充実している - 名入れやプレゼント商品などを扱っている
→全自動ではなく、設定によって必要な部分だけ自動化できる - 商品点数が多く、商品マスターを登録するのが大変
→商品マスター無しで始められる - 受注件数が非常に多い
→受注件数による従量制ではなく定額の料金体系がある - 一つ一つの注文に対して個別に対応する必要性が低い
→受注処理の自動化が優れている - 定期購入やサブスク商品が多い
→定期購入対応に優れている - お店の運用に合わせてカスタマイズしたい
→設定の自由度が高い
→個別のカスタマイズ対応をしてくれる
などなど、様々な視点があると思いますが、資料やホームページ上の情報だけで判断するのはかなり難しいですね。問い合わせをして説明をしてもらうのはもちろんですが、多くのOMSでお試しの利用を提供していますので、ぜひ一度、試用の申し込みをしてみることをお勧めします。
一度導入すると、システムの乗り換えにはかなりのパワーが必要になります。実際の店舗の運用に合っているか、しっかり見極めて、導入をしてください。
8.OMSの一つ「速販UX」とは
速販UXは、2005年のシリーズ販売開始から、EC業界の変化とともに進化してきたOMSです。設定が簡単で、商品マスターが不要。特にECを始めたばかりの方に最適なシステムです。
また、現在速販UXでは30日間の無料体験も実施しています。
下記より申し込みができますので、速販UXが自社に合うかどうかを確認してみたい方は、ぜひお試しください。