ECサイト運営者にとって、複数のECサイトに商品情報を登録する作業は、時間と労力がかかるものです。
しかし、CSV、さらに商品登録のツールを利用することで、効率的に登録することができます。登録の際には注意すべき点もありますので、どうぞ最後までご一読ください。

目次

  1. 商品情報を登録する方法
  2. 複数ECサイトに同じ商品を登録する場合の注意点
  3. 商品情報を管理・登録するツール「速販商品」

1. 商品情報を登録する方法

CSV/Excelファイルによる一括登録を活用する

多くのECサイトには、商品情報をCSVやExcelファイルで一括登録する機能が備わっています。この機能を活用すれば、個別に手入力する手間を省き、大幅な時間短縮が可能です。

メリット

  • 大量の商品情報を一度に登録できる
  • 誤入力のリスクを減らせる
  • 情報の更新や修正も一括で行いやすい

ポイント:

  • 各ECサイトのCSV/Excelのフォーマット要件を確認し、それに合わせてデータを作成しましょう。
  • 商品コードやSKU(最小在庫管理単位)などを統一し、情報の整合性を保つことが重要です。

商品情報のテンプレートを作成する

ECサイトによって、登録のフォーマット要件が異なります。テンプレート化しておくことが必要になりますね。

メリット:

  • 毎回ゼロから情報を入力する手間が省ける
  • 商品情報の記載漏れや表記揺れを防ぎ、情報の品質を統一できる
  • 新商品の登録時にもスムーズに対応できる

ポイント:

  • 各ECサイトで必要な項目を洗い出し、汎用性の高いテンプレートを作成しましょう
  • 画像のファイル名やサイズなども統一しておくと、さらに効率的です

外部連携ツールやサービスを利用する 

複数のECサイトと連携できる外部ツールやサービスを導入することで、商品情報の登録・更新作業をさらに効率化できます。
これらのツールは、複数のECサイトの管理画面を統合し、一元的に商品情報や在庫を管理できるサービスとして提供されていることが多く、その中の商品情報の管理(PIM)や各ECサイトに登録する機能を利用します。

メリット:

  • 手作業による登録・更新の手間を大幅に削減できる
  • 在庫の過不足を防ぎ、販売機会の損失を減らせる
  • 情報の更新漏れや誤りを防げる

ポイント:

  • 利用しているECサイトや、今後出店を検討しているサイトと連携可能かを確認しましょう
  • サービスの料金体系、サポート体制、使いやすさなども比較検討することが大切です

2.複数ECサイトに同じ商品を登録する場合の注意点

複数のECサイトに同じ、または類似した商品説明文を掲載する場合、いくつか重要な注意点があります。
これらを理解し適切に対応することで、SEO上のペナルティを避け、ユーザー体験を向上させ、最終的に売上につなげることができます。

重複コンテンツの問題(SEO上の注意点)

最も重要なのが「重複コンテンツ」の問題です。
Googleなどの検索エンジンは、同じ内容のコンテンツがインターネット上に複数存在することを嫌います。全く同じ商品説明文を複数のECサイトに掲載した場合、検索エンジンはどのページをオリジナルとして評価すべきか判断に迷い、結果として全てのページの検索順位が下がる可能性があります。最悪の場合、スパム行為とみなされ、検索結果から除外されるペナルティを受けることもあります。
以下のような対策を考えましょう。

商品説明文の独自化

各ECサイトで商品説明文を完全にユニークなものにすることが理想です。
同じ商品でも、ターゲット層やECサイトの特性に合わせて表現を変える、特定のECサイト限定の特典や情報を加えるなど、工夫しましょう。

表現のバリエーション

全く異なる文章を作成するのが難しい場合でも、言い回しを変える、段落の順序を入れ替える、異なるキーワードを盛り込むなど、表現のバリエーションを持たせるように意識しましょう。

カノニカルタグの使用(高度な知識が必要)

複数のページに類似した内容がある場合、検索エンジンに「このページがオリジナルである」と伝えるためのcanonicalタグというHTMLタグを使用する方法があります。ただし、これは設定を誤ると逆効果になる可能性もあるため、SEOの専門知識がある場合や、ECサイトのシステムが対応している場合に検討しましょう。

著作権の問題

メーカーから提供された商品説明文や画像をそのまま使用する場合、著作権の侵害になる可能性があります。多くのメーカーは、正規の販路であれば商品説明文や画像の使用を許可していますが、念のため使用許諾を確認することが重要です。

メーカーの利用規約を確認

メーカーが用意している画像や説明文を使用する際は、必ず利用規約を確認し、許可された範囲内で使用しましょう。

独自コンテンツの作成

著作権トラブルを避けるためにも、できる限り自社で商品説明文を作成し、商品画像を撮影することをおすすめします。

各ECサイトの規約とレギュレーション

各ECサイト(例:楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、自社ECサイトなど)には、それぞれ独自の商品説明文に関する規約やレギュレーションが存在します。

  • 使用できるHTMLタグの制限:特定のHTMLタグが使用できない、または許可されているタグが限定されている場合があります。
  • 文字数制限:説明文全体の文字数や、特定の項目における文字数制限がある場合があります。
  • 禁止表現:薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)や景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)に抵触する表現(効果効能の誇大広告など)は、ECサイト問わず禁止されています。特定の表現がECサイト側で規制されている場合もあります。
  • 画像や動画の掲載ルール:掲載できる画像サイズやフォーマット、動画の埋め込みに関するルールなど。

法律に則る

特に法律(薬機法、景表法など)には細心の注意が必要です。

各ECサイトの出店規約を熟読する

商品情報を登録する前に、必ずそれぞれのECサイトの最新の規約やガイドラインを確認しましょう。

定期的な確認

規約は変更される可能性があるため、定期的に確認する習慣をつけましょう。

ユーザー体験とコンバージョン(CV)率への影響

上記の注意を守るだけでは、最低限の商品説明文にしかなりません。
各ECサイトのターゲット層や流入経路、ユーザーの行動パターンに合わせ最適化することで、より質の高い説明文を作成することが可能になります。

ターゲット層に合わせた表現

例えば、Amazonでは簡潔で要点が分かりやすい説明が好まれる傾向がありますが、自社ECサイトではブランドの世界観を伝えるストーリー性のある説明が有効な場合があります。

検索キーワードの最適化

各ECサイト内で検索されやすいキーワードや、Google検索で流入してくるユーザーが使いそうなキーワードを分析し、商品説明文に自然に盛り込みましょう。

ユーザーの疑問を解消する

各ECサイトのレビューやQ&Aなどを参考に、ユーザーがどのような疑問や不安を抱いているのかを把握し、商品説明文でそれらを解消する情報を提供しましょう。

ベネフィットの訴求

商品の特徴だけでなく、「その商品を使うことでユーザーがどんな良いことを得られるか(ベネフィット)」を明確に伝えることが重要です。


これらの注意点を踏まえ、各ECサイトの特性と目的を考慮して商品説明文を作成・運用することで、より効果的なECサイト運営が可能になります。
技術的なことはもちろんクリアしなければなりませんが、省力化できる所はツールで省力化し、購入への最後のひと押しにつながる商品への愛情、熱情の方に力を注げるようになると良いですね。

3.商品情報を管理・登録するツール「速販商品」

「速販商品」は、商品情報を一括管理できるシステムで、一括で複数のECサイトに商品情報を登録することが可能です。
1つのECサイトの商品情報を、他のECサイト用の商品情報に変換する機能がありますので、手間の削減に大きく役立ちます。
ただし、変換したままだと複数サイトで同じ説明文を利用することになりますので、一括置換機能や一括編集機能を利用して、ECサイト毎に表現を変えたり、文言を追加したり、工夫すると良いでしょう。


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