<まとめ>
ECサイト運営の各業務を行うにあたり、様々なスキルを身につけたメンバーがいたとしても、すべて内製で、しかも手動で行うというのは効率が良くありません。EC業界の歴史も25年以上になりますので、様々なシステムが提供されています。積極的に利用することを検討しましょう。
しかし当然のことながら、全ての店舗に適したシステムというものは存在しないため、必要な機能を見極めて、効果を最大にするシステムを導入する必要があります。

(1)  ECサイト作成のためのプラットフォーム

ECサイトには、いわゆるモールの中に出店するタイプのモール型と、路面店のイメージの自社サイト型があります。いずれも様々なシステムが提供されています。

モール型では、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、auPAYマーケット、Qoo10、メルカリShopsなどがあります。
EC運営に必要なほとんどすべての機能が付随していますし、モールへの集客力があるため、初心者にも出店しやすいシステムです。

自社サイト型の場合は、あらかじめ様々な機能やカートシステムが付随するASPタイプサービスのmakeshop、Eストアーショップサーブ、futureshop、カラーミーショップ、shopifyなどがあります。
モール型とは異なり、集客は自分で行う必要がありますので、知名度の高い店舗であれば最初から自社サイト型でも問題ありませんが、少々ハードルは高めかもしれません。軌道に乗ってくれば、モールの縛りにとらわれず、自社の強みを生かした運営が可能になります。
各システムは、機能だけでなく、料金体系等も異なります。基本料金が無料で売上に対する手数料のみのサービスであれば、初めての場合でも気軽に出店できます。

また、EC-CUBEやecbeing、ecforce、commerce21などのサイト構築サービスもあります。こちらは開発会社に依頼し構築する際に利用することが多く、独自性の強いECサイトを作成する場合に適しています。オープンソースで提供されていても、構築費用が必要になりますし、更新の際も時間、手間、費用が必要になりますので、長期的視点に立って選択する必要があります。


(2)  商品登録、受注管理、在庫管理のシステム

これらの機能を持つシステムは、ECの一元管理システムとして提供されています。
複数のECサイトに出店した場合は、必須ともいえるサービスです。大変多くのサービスが提供されているため、検索してみると良いでしょう。

システム化

様々なシステムがある中で、最低限確認しておくポイントは・・・?
●出店しているECサイトが管理できる
システムによって対応しているECプラットフォームが異なります。出店しているECサイトが対応しているか確認しましょう。
●必要な機能がある
運用方法により必要な機能は様々です。試用期間を設けているシステムがありますので、活用すると良いでしょう。
●適した料金体系がある
受注件数による従量制をとっているサービスが多く、場合によっては莫大な利用料になる可能性もあります。
受注件数によらず、商品点数や店舗数、ユーザー数による定額制のプランが用意されているシステムもあります。ご自分に最適な料金プランがあるシステムを選択しましょう。

一元管理システムは、基幹システムと同様に、一度導入すると他のシステムに乗り換えるのはかなりの労力が必要です。自分のECサイトの状況を把握し、今後の計画を考慮して選定を進めましょう。

別ページでも特集していますので、こちらもご参照ください。
一元管理システムを導入して効率化しよう! ~導入編~

(3)  配送サービス、倉庫管理システム

運送会社が提供する配送サービスは、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便、西濃運輸等があり、それぞれ送り状を印刷するシステムが提供されています。

自社出荷の場合は、ECサイトや受注管理のシステムとの連携を利用して、送り状印刷を行い、配送します。

この場合、配送サービス提供会社ごとに、荷物の大きさや重さ、配送先による料金体系が異なりますので、複数の配送サービスと契約し、注文毎に最適なサービスを利用すると配送料金は安く済む可能性があります。
しかし、あまり判定条件を複雑にすると混乱を招くこともありますので、注意が必要です。

配送会社

委託倉庫を利用する場合は、倉庫の管理システムを介して、出荷指示を行うこともできます。一元管理システムと倉庫側に導入されているシステムが連携できれば、さらなる効率化につながります。
委託倉庫は、保管料も必要となりますので、商材と出荷数などにより、導入を検討すると良いでしょう。

(4)  お客様対応サービス

電話はもちろんですが、ECでは24時間販売状態になっているため、メールでの対応が多くなる傾向があります。

特に複数スタッフで対応している場合は、メールディーラーやリレーションなど、電話やメールでの対応履歴を共有するシステムが有効です。これにより、対応遅れや対応漏れを防ぎ、対応履歴を管理することが可能になります。
また、リピーターの多い商材、サブスクの商材を扱っている場合は、顧客管理システムによって管理することも必要になります。

お問い合わせ対応としては、チャットボットの導入することで、店舗側の対応の省力化ができるだけでなく、すぐに返答が得られるためお客様側の利便性も高まります。
最近は、SNSによってお客様とつながることで、お問合せに返答したり、LINE公式アカウントを利用して情報を配信するなど、個々のお客様とのつながりを持つ手段も多様化しています。

顧客管理という視点にとらわれず、そのデータを分析することで、今後の展開に生かすことも可能です。

弊社で提供しているECサイトの一元管理システム 速販UX は、様々なECサイトに対応し、配送システムやメールシステムなどのEC周辺サービスとの連携機能も備えています。

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